Kostnice-blog

中川多理 Tari Nakagawa 【球体関節人形&人形写真】

「スノウホワイト(wake ver.)」

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衣装を担当して頂いたsheeさんに「思う存分ぼろぼろに!」とお願いして
絶妙な程合いで肌も露出し、褪色し朽ちた風合いを表現して頂きました。

sleep ver.の衣装と元は全く一緒なので
ぜひ、隣同士見比べてみてください。


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指の形、爪の形、

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口元も ヴァンパイアのそれとして。

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ちょっと準備が必要ですが、眼も光ります。
薄闇の中で仄かに光る眼光は、ヴァンパイアの怪物テイストを感じさせて
とても良い雰囲気でした。常時点灯はできないので、写真にたくさん納めました。

(私が会場に居る時はお見せできますので、お声かけください。
 3/1~4辺りで在廊予定です。)



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(作中の吸血・事後のような姿態で
 煽情的で良いよね、ということで展示では寝かせています。途中でポーズ替えもしたいかも。)




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【「諸星大二郎トリビュート展」~3/4まで】

描き下ろしカラー2枚を含む、
初期作品から近作まで網羅した貴重な諸星先生の原画20点と共に

人形、ぬいぐるみ、イラストレーション、ボックスアート、絵画、オブジェ、
パフォーマンスと、それぞれの作家が魅せる諸星世界をご堪能下さい。

http://www.yaso-peyotl.com/archives/2013/02/moroboshi.html

「スノウホワイト(sleep ver.)」

今回の人形は、

眠り姫の状態の白雪姫「スノウホワイト(sleep ver.)」と
吸血鬼として目覚めた姫「スノウホワイト(wake ver.)」との
2体を制作しました。

まるで生きているかのように眠り続ける、生前の状態を保った死少女と
目覚めて、急速に眠り続けた時間の経過を一身に纏ったかのような少女とを
同一人物ですが、同時に並べることで
経年と時間の変化を感じとれるような展示にできればいいな…と。


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衣装制作を、アクセサリーや舞台&人形衣装等多岐に渡り幅広くご活躍の
【Lhiannan:Shee】sheeさま

設営・美術を、ダンサーとしてもご活躍の本原章一さん&今野さんにもご協力頂いて
思い描いたスノウホワイトの世界を出現させることができました。

この場を借りて心からの御礼を。御協力ありがとうございました。


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今回は、同一人物の制作ということで
2人とも同じ体型、腹部はしなやかな動きが出せるように三分割。

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寝ている少女には控え目に、目覚めている少女には過剰に
全身に血管を描き入れました。



衣装も、ちょうど胸の下部分で切り返しをいれて頂いて
原作とは少し形が違うのですが、より可愛らしい雰囲気となりました。

sheeさんと、どこまで白雪姫テイストを入れるか相談しつつ
大まかな方向性を決めたあとは、sheeさんのアレンジが大好きなのでほとんどおまかせをして
白雪姫らしい立て衿もつけて頂いて、細やかな心配りに感謝です。



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(腰のコルセット部分が繊細で美しい。清楚な印象の白雪姫。)



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(フリルと あしのうら)


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漫画の中にもパレルモのカタコンベのような描写があるのですが

ちょうど二階の白のカタコンベから運んできたかのような
棺の底にも腐食して苔むした彩色を施しました。



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「スノウホワイト」

現在参加中の「諸星大二郎トリビュート展」

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(諸星先生の原画とお人形と)


膨大な著作の中から、好きな作品を選んでトリビュートしてよいということで

初期の「暗黒神話」や「孔子暗黒伝」の壮大な物語も捨て難いし
「マッドメン」の波子も「碁娘伝」の碁娘も可愛いし綺麗だし
個人的に思い入れのあるのは「諸怪志異」で、阿鬼(のちの燕見鬼)が大好きで何度も読み返していて
作るかどうかはともかく、「妖怪ハンター」も「栞と紙魚子」も好きで
「不安の立像」や「真夜中のプシケー」「子供の王国」等々、
子供心にトラウマになるような短編も諸々…
近作の「私家版鳥類図譜」「私家版魚類図譜」、これは最後まで候補にあがって迷いつつ


でも、一番最近手に取ったグリムシリーズ
「スノウホワイト」「トゥルーデおばさん」の2冊

今迄の古代日本やシノワズリな世界観とは打って変わって
グリム童話を下敷きに中世西洋と現代を舞台にして描かれた不条理で奇妙な物語。

この中から、特にゴシックな空気が漂い
閨房での秘め事もエロティックで妖しく、少女も美しい
表題作の「スノウホワイト」を選びました。

入り組んだ時間軸が謎を呼ぶ、魅力的な一篇です。


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諸星先生のあとがき解説にもあるように

「三度殺されても三度生き返ってくる娘 死体愛好家の王子 鉄の靴で拷問を受ける妃
 世捨て人のような七人の侏儒…」と、元の「白雪姫」自体が素直に読んでも際どいホラーテイストな御話で
そこに諸星先生の解釈でヴァンピール伝説を絡めた

人形とも親和性の高いモチーフがちりばめられた物語を
楽しんで作らせていただきました。


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(制作途中。小さな口と舌と牙)


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漫画の内容に抵触するので、今回の人形の詳しい説明をどうしようかなと思っていたのですが
気になる方はこの後のブログ記事を読む前に、先に漫画を御覧ください。

これから諸星作品に触れる方も
子供の頃に読んでいて、近作にあまり触れていない方にも
こちらの作品は導入・復帰としてお勧めです。

あと、パラボリカ・ビス会場で販売しているので
そちらで購入してカフェで読んでから、展示を見て頂くコースもおすすめ。




スノウホワイト グリムのような物語スノウホワイト グリムのような物語
(2006/11/30)
諸星 大二郎

商品詳細を見る

トゥルーデおばさん―グリムのような物語トゥルーデおばさん―グリムのような物語
(2007/10)
諸星 大二郎

商品詳細を見る





引き続き、2体のお人形の画像をもう少し載せていこうと思います。

おもいでElpis

‏@seiAms
1/11〜2/4にパラボリカ・ビスにて開催された人形展「Elpis」の会場画像をまとめました。
どうぞご覧くださいませ。 http://togetter.com/li/456911

雨沢聖さんが、twitter上の「Elpis展」記録画像を纏めてくださいました。
ありがとうございます!

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尚、「Elpis展」記念冊子
人形寫眞文庫別冊『Elpis』は現在パラボリカビス2階の物販スペースの他、
オンラインショップでもお買い求めいただけます。

http://www.parabolica-bis.com/SHOP/books_030.html

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装幀■小林絵美
発行所■平安工房
■A5判
■2013年1月発行 500円



あまり露出していない写真をセレクトしよう、という編集方針の元
私の頁は、「人形寫眞文庫 中川多理」出版後の
ちょうど今現在の作風に変遷していく辺り
他の雑誌媒体等にも掲載されていない子達を中心にセレクトしてみました。

「人形寫眞文庫」出版元の平安工房さまによる、
もしかしたら作家自身よりも
人形達と寄り添い、その人形を理解しているかもしれない
暖かく厳しい眼で綴られた、個々の掲載作家に寄せたテキストも他で読めるものではありません。

日程的にもかなりの無茶企画でしたが、この場を借りて
平安工房Sさま 本当にどうもありがとうございました。
そして皆勤在廊おつかれさまでした。

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限定1000部のこちらの冊子は、完売後は再版されることは無いと思います。
宜しければ御手に取って頂いて、
個々の作家の向かう所、表現の表出の違いなどを
写真とテキストと合わせてお楽しみください。


『諸星大二郎 トリビュート展』




『諸星大二郎 トリビュート展』

2013年2月8日[金]〜2013年3月4日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map

★オープニングパーティー 2月8日(金)19:00〜


諸星大二郎(原画)


参加作家/オマージュ作品(予定):

衣倆/「諸怪志異」「巨人譚」

林美登利/「妖怪ハンター」「栞と紙魚子」

黒田武志/「生物都市」「暗黒神話」「孔子暗黒伝」

木村龍/「男たちの風景」

櫻井紅子/「ラプンツェル:グリムのような物語」

土谷寛枇/「夢みる機械」

マンタム/「アダムの肋骨」

斧原由季/「私家版魚類図譜 」

妖/「栞と紙魚子」

中川ユウヰチ/「夢みる機械」

湊敦子/「私家版鳥類図譜」「栞と紙魚子」「アダムの肋骨」「グリムのような物語」

中川多理/「スノウホワイト:グリムのような物語」

横田沙夜/「私家版鳥類図譜」



美術:マンタム/今野裕一




★★★各種スペシャルイベントが開催されます。
イベントページ・ご予約はこちら→


【急募】
「諸星大二郎トリビュート展」にて、
展覧会会場の監視スタッフ(ボランティアスタッフ)を募集いたします。

詳しくはこちらをご覧下さい>>



夜想常設展 「中川多理 ビス・コレクション展 Les Catacombes blanches 」

また18日から、同会場パラボリカ・ビス2階展示室にて
夜想常設展「中川多理 ビス・コレクション展 Les Catacombes blanches 」を
開催して頂いています。

個展「白い海」から「箱舟」展、「薄明穹」に繋がる一連の少女達が
静かに眠っています。






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白いカタコンベに眠る少女たちは
覚醒の時を待つ
黒のカタコンベなら、煉獄で最後の審判を待つ少女たちということになる。
白のカタコンベの少女たちは、自らの意志で覚醒の時を決める。
審判をするのは彼女たち。
目覚めて良いときと良い場所を待つ。
地上はそのような時を彼女たちに捧げられるのだろうか。






こちらも2月4日まで。

※会場は照明を落としております。
懐中電灯を持って、中にお進みください。

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