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中川多理 Tari Nakagawa 【球体関節人形&人形写真】

『 白い海 - 方舟 - そして薄明穹へ 』

~ 白い海から出帆し

   薄明かりの中 方舟が辿り着く  その先 ~


個展タイトルの「薄明穹(はくめいきゅう)」という言葉は、
宮澤賢治の詩の中から引用させて頂きました。

昨年の震災を経て、
祖母が岩手出身で、短歌を詠む人であったので
書架にあった賢治の本のことを思い出し 手をのばし

生年と没年の二度、三陸沖の大きな震災に遭った彼の
それ故に生み出された動植物や鉱物、天体と地続きの物語に 
今一度思いを馳せることとなりました。


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白い海を漂っていた子たちも、引き続き何人か連れて来ました。


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( 『ココ&ヒヨ』 この子たちは、あまりにこの梯子に馴染みすぎていて
  私が設置を終えたあとに 「あの子たち何処行った?!」と探されてしまったり。 )





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( 「白い海Ⅱ」のフライヤー画像に使って頂いたシャム双生児も
  まだお披露目をしていなかったので、個人蔵のものをお連れ頂きました。 )





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『 elements-garnet&fluorite 』

こちらは自らの身体を変化させつつある

舟になる途中の子

その準備段階で標本室に入れられて待機しているような
眼前のガラスが微妙な距離感を作り、面白い展示空間になりました。

身体は、割とシンプルに要素のみで構成しています。

しばらくファニーな顔立ちの子が続いたので
綺麗目の美人さんが欲しいな、とそんな事も思いながら制作していました。




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( 撮影:Chrisさま 『花籠』 )


こちらは 舟になれなかった
なりそこないの子

+ +

お人形が可愛くあることは、
観ている方との最後のコミュニケーションだと思っているので
そこだけはなるべく手放さないようにしているつもりなのですが

この子だけは怖くなってもいいかなあ、と。

でも、これはこれで可愛いと云われていたので それもまた良しです。

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