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中川多理 Tari Nakagawa 【球体関節人形&人形写真】

「スノウホワイト」

現在参加中の「諸星大二郎トリビュート展」

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(諸星先生の原画とお人形と)


膨大な著作の中から、好きな作品を選んでトリビュートしてよいということで

初期の「暗黒神話」や「孔子暗黒伝」の壮大な物語も捨て難いし
「マッドメン」の波子も「碁娘伝」の碁娘も可愛いし綺麗だし
個人的に思い入れのあるのは「諸怪志異」で、阿鬼(のちの燕見鬼)が大好きで何度も読み返していて
作るかどうかはともかく、「妖怪ハンター」も「栞と紙魚子」も好きで
「不安の立像」や「真夜中のプシケー」「子供の王国」等々、
子供心にトラウマになるような短編も諸々…
近作の「私家版鳥類図譜」「私家版魚類図譜」、これは最後まで候補にあがって迷いつつ


でも、一番最近手に取ったグリムシリーズ
「スノウホワイト」「トゥルーデおばさん」の2冊

今迄の古代日本やシノワズリな世界観とは打って変わって
グリム童話を下敷きに中世西洋と現代を舞台にして描かれた不条理で奇妙な物語。

この中から、特にゴシックな空気が漂い
閨房での秘め事もエロティックで妖しく、少女も美しい
表題作の「スノウホワイト」を選びました。

入り組んだ時間軸が謎を呼ぶ、魅力的な一篇です。


DSC_4513.jpg


諸星先生のあとがき解説にもあるように

「三度殺されても三度生き返ってくる娘 死体愛好家の王子 鉄の靴で拷問を受ける妃
 世捨て人のような七人の侏儒…」と、元の「白雪姫」自体が素直に読んでも際どいホラーテイストな御話で
そこに諸星先生の解釈でヴァンピール伝説を絡めた

人形とも親和性の高いモチーフがちりばめられた物語を
楽しんで作らせていただきました。


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(制作途中。小さな口と舌と牙)


++


漫画の内容に抵触するので、今回の人形の詳しい説明をどうしようかなと思っていたのですが
気になる方はこの後のブログ記事を読む前に、先に漫画を御覧ください。

これから諸星作品に触れる方も
子供の頃に読んでいて、近作にあまり触れていない方にも
こちらの作品は導入・復帰としてお勧めです。

あと、パラボリカ・ビス会場で販売しているので
そちらで購入してカフェで読んでから、展示を見て頂くコースもおすすめ。




スノウホワイト グリムのような物語スノウホワイト グリムのような物語
(2006/11/30)
諸星 大二郎

商品詳細を見る

トゥルーデおばさん―グリムのような物語トゥルーデおばさん―グリムのような物語
(2007/10)
諸星 大二郎

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引き続き、2体のお人形の画像をもう少し載せていこうと思います。

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